田舎地方公務員の省庁出向サバイバル日記

令和3年度(2021年)に某省へ1年間出向した田舎地方公務員の日記です

業務29

自治体では、仕事が忙しい様子を言い表す慣用句として「庁内を駆け回っている」という表現を使います。

複数の課が絡む調整業務や全庁的なプロジェクトの際によく使う表現です。

 

本省でも同様に「省内を駆け回っている」という表現を使いますし、さらには実際に職員が走り回っています。

たくさんの書類や資料を抱えたまま、決して広くない執務スペースの中をかいくぐるようにして走ります。

 

本省では執務スペース内で走るのが日常茶飯事なので、足音が聞こえてきたら周囲を見回すなど、走る人の邪魔にならないよう配慮するのがマナーです。

 

自治体だと、職員が実際に役所内を走り回っていたら、「うるさい」だの「仕事のやり方が全時代的だ」なんてクレームが市民から飛んできます。

ただし、ゆっくり歩くと、当然ながら「もっとテキパキ仕事しろ」というクレームを受けます。

結果、足音を立てないように早歩きするという選択肢しか残されません。