装具21
本省の職員はグレースーツが少ない一方で、ブルー系のスーツの方がかなり多いです。
若手プロパー職員だと、リクルートスーツよりも明るいブルーだったり、ストライプが入っていたり……といった、結構派手目なスーツを着ている職員もちらほら見かけます。
ブルー系のスーツといえば不動産営業マンの印象が強いのですが、まさにそんな感じです。
中堅以上だと、リクルートスーツのような標準的紺色スーツを着用している人が多いです。
自治体の彩度の低いスーツ姿に慣れている私にすれば、職場が青々としていて爽やかな印象を受けます。
ひょっとしたら、自治体のグレースーツ率が高すぎるのかもしれません。
明るいブルースーツは、自治体では着用できません。
「ふざけているのか」と住民からクレームが飛んでくるからです。
そのため黒一色にならざるを得ないところを、若手は「黒はおっさんくさい」という反発心のために、「グレーゾーン」を突くようにしてグレースーツを着ているのです。