職位20
「庁」に所属する事務官の場合、肩書きは基本的に「庁の大元にある省名+事務官」になります。
例えば中小企業庁の場合は「経済産業事務官」であり、庁名をとって「中小企業事務官」とはなりません。
林野庁の場合は「農林水産事務官」で、「林野事務官」ではありません。
ただし、今年の9月1日に発足した「デジタル庁」はなぜか取り扱いが異なるようで、デジタル庁所属の事務官は「デジタル事務官」という肩書きを使っています。
デジタル庁の方からメールをいただき、その署名の中に「デジタル事務官」という肩書きを見つけた瞬間、つい吹き出しそうになりました。
確かに命名ルール的にはそうなるのでしょうが……ルールを知らない大半の国民からすれば意味不明です。
普通の人が「デジタル事務官」という言葉を聞いたら、生身の人間ではなくVチューバーのような存在を連想するでしょう。
最近は「こども庁」設置の議論もなされています。
もし「こども事務官」が誕生したら……今度こそ声を出して笑ってしまうかもしれません。