田舎地方公務員の省庁出向サバイバル日記

令和3年度(2021年)に某省へ1年間出向した田舎地方公務員の日記です

業務80

とうとう私の最後の仕事、後任者への引継ぎを終えました。

明らかに緊張している後任者の姿を見ると、一年前を思い出して懐かしくなります。

 

振り返ってみると、私の前任者の引継ぎは「かゆいところにに手が届かない」ものでした。

業務の一般的なルールだけざっくり説明されて「あとは自分で考えてね」で終わり。

片づけきれなかった仕事の存在すら教えてもらえず、いきなり仕事の期限を破る羽目になりました。

 

それに何より、専門用語や個人名を連発してきたりと、自分と同等レベルの内部知識があること前提で万事を説明されたため、内容がほとんど理解できませんでした。

正直、意味のない引継ぎでした。

 

私は前任者を反面教師として活用させてもらいました。

あえて前任者の真似をしないことで、後任に親切な引継ぎになると思ったからです。

 

一年前の「何も知らなかった頃」を思い出し、後任者は何を知りたいだろうか?をシミュレートしつつ、相手の知識レベルに合わせてシンプルな説明を心がけました。

複雑な事柄は、口頭で伝えるよりも、時間をかけて書類を読んで理解したほうが確実です。