田舎地方公務員の省庁出向サバイバル日記

令和3年度(2021年)に某省へ1年間出向した田舎地方公務員の日記です

職場環境

職場環境19

繁忙期は、執務室内を駆け足で移動するのがデフォルトになります。 そのため、駆け足で移動するための通路を確保しなければいけません。 本省の執務室は、決して広いとは言えません。 椅子を引く(机から遠ざける)と、すぐに通路が狭窄してしまいます。 な…

職場環境15

人口密度が高いおかげで、冬なのに職場はすごく暖かいです。 (その分、夏場はものすごく暑かったことでしょう。幸いにも在宅勤務だったので私は何を逃れましたが……) 朝は少し冷えるものの、昼前には上着もニット類も要らなくなります。 むしろセーターを着…

職場環境14

毎日きちんと出勤するようになってから、職場の人口密度の高さを痛感しています。 「酸素が薄い」とすら感じる瞬間もあるくらいです。 テレワークして間引かないと、即クラスターだったでしょう。 自治体の執務スペースもかなり狭くて人口密度が高いとは思い…

職場環境13

本省庁舎が密集している霞が関エリアには、東京メトロの駅が3つも立地しています。 霞ケ関駅(丸ノ内線、千代田線、日比谷線) 虎ノ門駅(銀座線) 桜田門駅(有楽町線) このうち最も大きいのが霞ケ関駅です。 表参道駅のように駅構内に商業施設があるわけ…

職場環境12

どれだけ燃え滾る思いを持っていても、どれだけ時間が有り余っていて粘ろうとも、一般市民は本省の中には入れません。 どれだけゴネようが変わりません。 そのため、本省に対して物申したい方は、中に入って職員と直接対決するのではなく、庁舎の入り口付近…

職場環境11

職員と事前にアポを取らないと入れない本省ですが、それでもゴリ押しで入ろうとする人が少なくありません。 昼休みなどで外出しようとすると、ゲート付近で「通せ」「〇〇課長を出せ」「説明責任を果たせ」などと大声を出してゴネている人を頻繁に見かけます…

職場環境10

どの省庁にも、入り口にはゲートが設けられています。 職員であればマイナンバーカードが身分証明証になっており、これをタッチすればゲートが開いて入場できます。 職員以外は受付をしなければいけません。 しかも誰でも受付を通過できるわけではなく、基本…

職場環境9

エリート社会人にとってエクセルは必須ツール……というのが一般常識ですが、本省の場合は少し異なります。 霞が関におけるエリートである「総合職採用」にとって、エクセルはもちろん重要なツールですが、自らエクセルを使って作業するわけではありません。 …

職場環境8

一太郎が必須である「法制執務」を担当するのは、基本的に若手の総合職採用の職員です。 自治体であれば各課に「庶務担当」がいるように、本省では各課に「法制執務担当」が配置されています。 総合職採用の職員は、誰もがいきなり法制執務担当に任命される…

職場環境7

どうしても一太郎を使わなければいけない業務。 それは法制執務です。 法令や官報関係の文書には、縦書きのものが多いです。 中には上下二段に分かれていたり、ルートや階乗を使う複雑な計算式を縦書きで入れる必要があったり……と、面倒な文書もたくさんあり…

職場環境6

半年間にわたり実際に本省で仕事をしてみると、想像以上に一太郎が現役で使われていました。 中には「一太郎でしかできない」仕事もたくさんありました。 しかし、自治体向けに発出する通知文や照会では、一太郎を使い続ける意味はありません。 ほとんどのケ…

職場環境5

多くの市民は「役所はどうして一太郎を使い続けているのか?」と怪訝に思っています。 「時代遅れだ!」「ワードで事足りるのにわざわざ一太郎まで購入するのは税金の無駄遣いだ!」というお叱りの声も多々頂戴します。 同じように自治体職員は、「なぜ国は…

職場環境4

噂には聞いていましたが、夏の本省は暑いです。 私はもともと冷房が苦手なタイプ……だったはずなのに。普通に暑いです。 商業施設と比べれば、自治体の庁舎も相当暑いです。 ただし、暑い原因は来庁者がひっきりなしに訪れて入口が頻繁に開閉するからであり、…

職場環境3

本省のキャビネットには、業務に関係する法令集や参考文献がたくさん並んでいます。 どうやら希望すれば、職場負担で大体購入してもらえるようです。 業務関係の書籍を職場負担で購入してもらえるという環境も、田舎自治体職員の私にとってはカルチャーショ…

職場環境2

使用頻度の高い文具類は、職場内に一通り揃っています。 筆記用具はもちろんのこと、テープ、のり、各種クリップ、ファイル類やノート、付箋、しきり紙あたりであれば、申告不要で自由に使えます。 文具類にこだわりのない人であれば、自腹で買い足す必要は…

職場環境1

私の知る限りでは、たいていの地方公務員は自腹で名刺を作っています。 職場で支給されるわけではありません。 各自でデザインを作り、各自で印刷します。 そのため、同じ課の職員であったとしても、デザインはバラバラです。 私の自治体の場合も、名刺は自…