田舎地方公務員の省庁出向サバイバル日記

令和3年度(2021年)に某省へ1年間出向した田舎地方公務員の日記です

総括14

私の出向生活も、残すところあと2日。

明日は最終記事として1年間の定量的なふりかえりをするつもりですが、それに先立ち、今回は定性的にふりかえっていきます。

 

運が良かった

ちょうど一年前の今頃、私はとにかく不安でした。

「年間1,000時間超えの残業に果たして耐えられるのか?」

「本省職員の激詰めに耐えられるのか?」

このような不安でいっぱいで、その結果このブログのタイトルも「サバイバル日記」になりました。そもそも心身健康で帰れる確信が持てなかったのです。

 

実際に1年間やってみて、体も壊さず、心も壊さず、乗り切ることができました。

正直、思っていたよりも楽でした。

少なくともワクチン担当やっている自治体職員のほうが残業時間も長く、間違いなく精神的なストレスも大きいです。

 

それでも当初抱いていた不安が杞憂だったとは決して言えません。

私は運が良かっただけです。

 

私の勤務した局でも、去年は一昨年は、複数の出向者がダウンして途中で自治体に戻っていきました。

自治体に戻ることなく、そのまま退職した人もいました。

 

全ては運です。

もっといえばクラッシャー上司を回避できるかどうか次第。

この意味で、本省出向はかなりリスクの高い選択だともいえます。

 

 

出向生活で得たもの

「本省出向すれば成長できる」と説いているブログなんかも見かけますが、私はあまり成長を感じませんでした。

成長の糧となるような仕事は若手プロパー職員に与えられ、出向者は雑事に専念します。

強いていえば、エクセルのショートカットに詳しくなれた程度の成長はありました。

 

それ以上に得られたのはお金です。圧倒的な地域手当と残業代。

この1年で200万円貯まりました。

 

つまるところ、私の出向生活は「サバイバル生活」であると同時に、「出稼ぎ生活」でした。