田舎地方公務員の省庁出向サバイバル日記

令和3年度(2021年)に某省へ1年間出向した田舎地方公務員の日記です

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

自炊2

毎日自炊するのは結構大変です。 しかも出勤日であれば帰宅は早くて22:30であり、まともに料理する時間も気力もありません。 特に大変なのが「何を作るか」「何を食べるか」を考えること。 疲れているときは思考が停止して、空腹なのに調理が面倒だから食事…

自炊1

普段の食事は、基本的に自炊です。 もとから料理は嫌いではありませんし、何より安上がりに済ませられます。 しかも今は新型コロナウイルス感染症のせいで飲食店が営業していません。 特に夕飯が問題で、自炊するかコンビニの二択を迫られます。 コンビニは…

出向者7

過去の出向者の中には、後進のために業務とは関係のない秘密の引き継ぎ資料を残してくれている人もいます。 日記調の業務ログだったり、おすすめ飲食店情報だったり、業務時間のメモだったり……退職派遣職員の場合、実際の残業時間と残業手当支給額の対照表な…

出向者6

本省出向の最大の懸念は、「激務のあまり潰れないか」という心配だと思います。本省勤務がきつすぎて途中でドロップアウトする出向者は、実際はほとんどいないようです。(私の出向先省庁が格別に平和なだけかもしれませんが……) 過去の資料を見ていても、途…

出向者5

私は4月1日付けで出向期間がスタートしましたが、出向者全員が4月スタートではありません。多数派は4月スタートですが、7月や10月スタートという場合もあります。 自治体の場合、主な人事異動は4月と10月ですが、国だと7月にも大規模な人事異動が…

出向者4

他自治体からの出向者との交流は、省庁派遣の醍醐味の一つだと思っています。特に私は役所人事に興味があるので、どういう職員が出向してきて、出向を終えたらどんな部署に戻っていくのか、非常に興味があります。 私の周囲の出向者から聞くところでは、 こ…

出向者3

研修職員と退職派遣職員の大きな違いとして、出向期間も挙げられます。研修職員は、長くて2年間までしか出向しません。一方、退職派遣職員の場合、短くて2年間、長ければ4年間ほど出向しています。 出向期間が違うせいなのか、研修職員と退職派遣職員では…

出向者2

研修職員と退職派遣職員は、地方自治体からの出向者で人気が終われば出向元自治体に戻ると言う点では共通ですが、待遇面では色々違いがあります。 最大の違いは、雇用主です。研修職員はあくまでも出向元自治体の職員という身分のまま、人事異動により勤務地…

出向者1

地方自治体から本省への出向者は、全員が同じ身分ではありません。大別して2種類の雇用形態があります。 一つは、出向元自治体に籍を置いたまま、地方公務員(出向元自治体の職員)のまま出向してくるパターンです。省庁によって呼称は様々のようですが、一…

在宅勤務7

在宅勤務日は、昼休み時間中になるべくウォーキングすることにしています。 通勤が無いと運動不足になりがちであり、かつ休日も新型コロナウイルス感染症対策のためにステイホームしているせいで、本当に外へ出歩かないからです。 (自粛すべしという信念が…

職場環境1

私の知る限りでは、たいていの地方公務員は自腹で名刺を作っています。 職場で支給されるわけではありません。 各自でデザインを作り、各自で印刷します。 そのため、同じ課の職員であったとしても、デザインはバラバラです。 私の自治体の場合も、名刺は自…

在宅勤務6

在宅勤務日だからといって、定時ぴったりに仕事を終えられるわけではありません。 残業も普通にあり得ます。 例えば、在宅勤務日の定時ギリギリに急な資料作成指示があった場合。 在庁だろうが在宅だろうが関係なく、指示された時間までに仕上げなければいけ…

在宅勤務5

個人的には良いことづくめの在宅勤務ですが、デメリットもわずかながら感じています。 最大のデメリットは、他の出向者と全く交流できていないことです。 私の課では、出向者が交互に在宅勤務しています。 そのため、タイミングが合わない人とは、とことん会…

在宅勤務4

在宅勤務最大のメリットは、通勤からの解放です。 よく言われることですが、私自身もこう思います。 通勤に要していた時間がそのまま丸ごと自由時間になるわけです。 私の場合、だいたい片道45分なので、一日あたり1.5時間も自由時間が伸びます。 家庭のある…

在宅勤務3

私の担当業務の場合、在宅でもやることは変わりません。 メールの処理(都道府県からの質疑がメイン) 説明資料のリバイス こういった作業が中心です。 オンライン会議なるものも一度だけ参加しました。 プライベートではzoomで友人と会話したことがあるとは…

自治体1

私の自治体(出向元)では、在宅勤務なんてあり得ませんでした。 去年の4月〜5月にかけて全国的に緊急事態宣言が出ていた頃は、一部職員だけ在宅勤務していましたが、パソコンの持ち帰りは禁止で、紙媒体を持ち帰って作業していました。 そもそもパソコン…

在宅勤務2

自治体職員の感覚からすると、在宅勤務なんて夢のまた夢、非現実的です。いきなり「週2で在宅勤務ね」と言われたところで、応じられるとは思えません。 ところがやはり中央省庁は格が違いました。詳しくはセキュリティ的に書けませんが、かなり簡単な作業を…

業務5

中央省庁に来て一番最初のカルチャーショックが「勉強会」です。このような取組自体も初めてでしたし、そもそも「勉強会」という名称から何をするのか想像もつかず、まさにショックでした。 勉強会とは、ざっくりいうと、各自の担当業務やその背景、課題など…

在宅勤務1

4月12日から東京都に「まん延防止等重点措置」が取られ、一層の外出自粛や出勤抑制が求められました。霞が関の中央省庁も例外ではなく、なるべく在宅勤務して出勤者を減らすよう指示がありました。 政府として推している「デジタル化」の典型例でもありま…

業務4

地方自治体だと、業務とは直接関係ない雑用も若手職員の仕事です。 上司の机を拭く 花瓶の花の世話をする 職場内の掃除 ゴミの分別 プリンターやコピー機のメンテナンス お茶やコーヒーを淹れる このあたりが典型ですが、職場によっては他にも色々あるでしょ…

業務3

私の勤務する課には、私のほかにも数名の出向者がいます。 彼らの業務を見ていても、私と同じく毎年度実施しているルーチン業務の取りまとめがメインであり、霞ヶ関内での調整よりも地方自治体とのやりとりが多い仕事のようです。 本省勤務といえば 国会の質…

業務2

どうやら部署ごとに出向者の人数は例年ほぼ同一らしく、出向者が担当する業務も固定されています。 プロパー職員と出向者の間で担当業務が入れ替わるというケースはほとんど無いようです。 出向者の業務は出向者が引き継ぐことになるので、対面での引継ぎは…

勤怠1

私が職場に着くのは、いつも9:20頃です。 朝に一本だけ高確率で座って通勤できる電車があり、これに乗るとこの時間になります。 定時は9;30なので、結構ギリギリです。 ただ現在は新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、「オフピーク通勤」の一…

業務1

私の主な担当業務は、とある全国規模の調査の取りまとめです。 公務員であれば誰もが一度は聞いたことがあるであろう、それなりに知名度の高い調査です。 この調査は各市区町村が回答するもので、市区町村の回答を一旦都道府県が中間集計して、国に報告しま…

住居3

机も椅子は、家具の中でも大物です。 良いものを使おうと思えばお値段が張りますし、スペースも必要です。 とはいえ、今回の住居は基本的に「寝に帰る場所」であり、机も椅子もさほど使いません。 主に食事スペースとして使い、休日は数時間パソコン作業をす…

転居11

新居で使う冷蔵庫や洗濯機のような生活家電類は、購入せずレンタルしました。 私の場合、出向が終わって地元に戻った後は、よほど辺鄙な出先事務所に配属されない限りは一旦実家に戻るつもりでいます。 そのため、大型家電類を地元に持ち帰っても置く場所が…

4月1日

霞が関の本省庁舎にはセキュリティゲートがあります。 田舎役所のように誰でも入れるわけではありません。本当に羨ましい。 職員はマイナンバーカードを使って本人認証をして入ります。 自動改札みたいな機械にマイナンバーカードをかざすとゲートが開きます…

通勤3

霞が関周辺は地下鉄駅が繋がっており、地下迷路のようなものを形成しています。 私が勤務している庁舎も地下鉄駅と直結しており、地上を経由することなく建物内に入れます。 とはいえずっと地下に籠っていても気が滅入るので、時々あえて地上に出て、日光を…

通勤2

本省の始業時刻は9時30分です。 最近は新型コロナウイルス感染症対策のため、出勤時刻も分散されているらしいのですが、多くの職員は9時30分をめがけて出勤します。 私の場合、だいたい8時40分頃に電車に乗り、遅延しなければ9時20分には到着し…

総括1

まずは1ヶ月生存できました。今のところは体調も崩していませんし、体重が激変したり白髪が目立ち始めたり……という外形的変化も生じていません。 一言で表すとすれば、ひたすら長い一ヶ月間でした。睡眠時間が減ったせいですね。時間の流れが変わったわけで…