田舎地方公務員の省庁出向サバイバル日記

令和3年度(2021年)に某省へ1年間出向した田舎地方公務員の日記です

業務48

本省の長時間労働ぶりはもはや世間の常識です。

しかし、長時間本省にこもったまま、具体的にどんな仕事をしているのかを知っている人は、かなり少ないと思います。

 

自治体職員である私ですら、出向前は正直全然イメージできていませんでした。

強いて言えば「国会待機が長いのだろうな」程度。

 

実際に100時間残業生活を送ってみて、長時間労働の内情が少しわかりました。

基本的に、残業時間中も、各自の職位に応じた各々の担当業務を、定時内と同じように続けているだけです。

何か特別な仕事を残業時間中にやっているわけではなく、単に定時内だと終わらないので、残業しているのです。

 

自治体だと、残業時間はひたすらパソコン作業です。

定時内は、突発的な市民対応で頻繁に生じるので、パソコン作業ができないからです。

そのため定時内と残業時間中は雰囲気が一変します。

定時内はざわついていますが、残業時間中はキーボードの入力音しか聞こえてきません。

 

一方、本省の残業時間は、定時がそのまま伸びているような環境です。

電話も普通にかかってくるし、上司も指示してくるし、打合せや会議も普通にあります。

感覚的には「残業」ではなく「定時が長い」感じです。