教訓2
職場内の人間関係をうまく構築・維持するためには、常に謙虚でいる必要があります。
本省に出向してくる職員は、皆さん出向元の自治体ではそれなりに高く評価されている人材であり、「自分は選抜された」という自負もあるでしょう。
ただし、本省にはたくさんの出向者が在籍しています。
彼ら彼女らは、それぞれの出身自治体で「選抜された」職員であり、いわば地方公務員の上澄み集団です。
さらに、本省のプロパー職員は、地方自治体の採用試験よりも圧倒的に難易度の高い試験を突破した人材であり、地方公務員とはそもそもの出来が違います。
いくら「自治体職員」という狭いカテゴリの中では優秀層であったとしても、本省内では比べものになりません。
つまるところ、本省は自治体と比べて、職員のレベルがずっと高いわけです。
出身元自治体という「井戸」では優秀層だった方であっても、本省という「海」で通用しないかもしれません。
出向期間中も、自治体勤務時と同じく堂々と振る舞っていると、よほど目覚ましい活躍をしていない限りは「実力に見合わない過大な自尊心を持て余している」とみられ、煙たがられます。
「無能な自分を小間使いとして置いていただきありがとうございます、ご迷惑をおかけしますが、少しでも学ばせてください」という低姿勢を貫くべきです。