装具10
本省職員の方々がリュックを愛用するのは、ずばりリュック通勤が合理的だからだと思います。
電車通勤だと、手提げ鞄よりもリュックのほうが楽です。
手提げ鞄だと、持っているほうの腕に負担が集中します。
一方リュックだと全身に負担が分散され、体感的には随分楽になります。
両手が空くので、つり革を握ったり、電車内でスマートフォンを操作したりも可能です。
便利なリュックではありますが、ビジネスマナー的にはNGです。
ビジネスの場で迂闊にリュックを持ち込むと、「TPOをわきまえていない」「学生気分が抜けてない」というお叱りを受けてしまいます。
ただ本省職員の場合、あまり霞が関の外に出ません。基本的に内勤です。
そのため、外部のサラリーマンとの交流はほとんどありません。
自治体の役所のように、職員の身なりについて「ご指導」してくる意識の高い市民もやってきません。
つまるところ、ビジネスマナーについてとやかく言われる機会がほとんどありません。
そのため、靴と同様、ビジネスマナーから外れていても問題ないのでしょう。