田舎地方公務員の省庁出向サバイバル日記

令和3年度(2021年)に某省へ1年間出向した田舎地方公務員の日記です

市井1

これまでも何度か触れているとおり、引越しにあたり最低限の荷物しか配送しませんでした。

そのせいで4月上旬は何度も何度も買い出しに出る羽目になりました。

 

今回のエピソードは、そんな買い出しの一幕、とある商業ビルでの冷や汗体験です。

 

新居セットアップも終盤に差し掛かった頃、近場では買えなかったものを求めて、ターミナル駅周辺の東急ハンズを利用しました。

東急ハンズ、品揃えは良いのですがいかんせん高価なので、私としては最後の手段という位置付けです。

 

最後の手段……とは言いつつも、かなりたくさんお買い物してしまいました。

 

支払いを終え、エレベーターに乗って1階を目指します。

フロア間の移動では、密集回避のため極力エスカレーターや階段を使うようにしていますが、今回はあまりにたくさんお買い物して荷物が嵩張っており、エスカレーターに乗ると他のお客さんに迷惑がかかるレベルだったのです。

 

乗車したエレベーターには、初老の夫婦が2組乗っていました。

うち1組は無言、もう一組は優待はがき?書かれている割引情報の解釈をめぐって議論を交わしています。

 

途中階で賑やかなほうの夫婦が降り、扉が閉まった途端、エレベーター内に鈍い音と振動が走りました。

エレベーターに残っている静かな夫婦の旦那さんのほうが、エレベーターの壁を蹴り飛ばしたのです。

続けて舌打ちを数回、そして先に夫婦に負けず劣らずの大声で

「エレベーター内でギャアギャアと大声出しやがって、ふざけるなよ!」

と言い放ちました。

奥様は終始無言でした。

 

よく「都民は悪い意味でコロナ慣れしてきた」なんてことが言われていますが、真面目な方(コロナ慣れしない方)にとっては、コロナ慣れした人間が増えつつある現状が、ものすごくストレスなんでしょうね。

都民も一枚岩ではない、と痛感しました。