出向者10
退職派遣職員の給料号級は、「2級1号」がベースのようです。
ちょっと古い資料のようですが、インターネット上で見つけた人事院資料によると、2級1号は「185,800円」でした。
これを発射台として、なんらかの基準によって「号」が加算され、ひとりひとりの号級が決められます。
公務員は、若いうちはだいたい毎年「4号」ずつ昇給していきます。
(採用1年目のみ3号)
これが俗にいう「定期昇給」です。
勤務成績が優秀であれば6号アップしたりもしますが、通常は4号です。
「185,800円」という金額は、地方公務員でいえば、だいたい大卒2年目くらいの水準です。
初任給から3号分昇級したら、だいたいこんな額になります。
定期昇給の仕組みを考えると、「2級1号」をベースに、「経験年数−1」×4号を加算していけば、だいたい自治体勤務時代と同じような給料になるはずであり、シンプルでわかりやすい気がするのですが、どうやらこういう計算ではないようです。
ほとんどの退職派遣職員は、上記の方法で計算される号級よりも低いです。
人によっては10号以上も落ちます。
また、3級に昇格することはまずないようです。
自治体であれば、だいたい30歳過ぎで3級に昇格しますが、退職派遣において考慮されることはなく、一律で「2級1号」スタートになるようです。