出向者9
公務員の給与は「号級」によって決まります。
職位ごとに決められる「級」と、経験年数によって決められる「号」の組み合わせです。
大まかにいえば、俗にいう定期昇給は「号」の上昇で、昇進による給料アップは「級」の上昇にあたります。
地方自治体からの出向者のうち、退職派遣職員は、国から給与が支払われます。
給与の額は、雇用主である国が決めます。
ということは、退職派遣職員の号級は、国によって新たに設定されることになります。
「退職派遣職員の号級がどのように設定されるか」という点は、どうやら機械的に決まるわけではなく、かなり裁量が働いて個々人ごとに異なっているようです。
つまり、同じ年齢・同じ公務員経験年数だったとしても、人によって号級が異なりうるのです。
次回の記事で詳しく紹介します。
退職派遣職員の場合、自治体から国への出向は、異動というよりは「転職」に近いです。
雇用主が変わるわけですから。
そして何より、個々人の経験や能力を「査定」されて給料が決まるのです。
公務員らしからぬ実力主義な世界です。