田舎地方公務員の省庁出向サバイバル日記

令和3年度(2021年)に某省へ1年間出向した田舎地方公務員の日記です

職位16

課長補佐の時代は、他省への出向も多いです。

「縦割り」というイメージが強い霞が関ですが、職員の人事交流はかなり盛んで、多くの課で「他省出向者のポスト」が設けられています。

 

 

課長補佐級で出向する場合、基本的に出向先省庁では「一人親方」として働きます。

「ラインの補佐」の仕事は、その省庁の業務内容を熟知していないと務まらないポストであり、出向者が引き受けるのは難しいのでしょう。

 

数ある省庁の中でも、特に内閣府内閣官房への出向が多いです。

内閣府内閣官房の座席表を見ると、課長補佐や参事官補佐という肩書きの方が大勢いらっしゃいます。

この二つはプロパー採用が少なく、いろいろな省から集まってきた官僚たちによって回されています。

 

これらの省庁の仕事は、他省庁との調整が多いです。

自治体組織でいえば、総合政策課や秘書課のような位置づけです。

 

調整担当部署の職員には、経験が欠かせません。

ゆえに、霞が関の「ルール」「マナー」が染み付いている課長補佐クラスの人材が必要なのだと思われます。

座席表を見ているだけだと「補佐級以上がたくさんいて贅沢だなあ」という感想しか出て来ないのですが、実務的にも補佐級以上じゃないと回らないのでしょう。