田舎地方公務員の省庁出向サバイバル日記

令和3年度(2021年)に某省へ1年間出向した田舎地方公務員の日記です

職場環境7

どうしても一太郎を使わなければいけない業務。

それは法制執務です。

 

法令や官報関係の文書には、縦書きのものが多いです。

中には上下二段に分かれていたり、ルートや階乗を使う複雑な計算式を縦書きで入れる必要があったり……と、面倒な文書もたくさんあります。

 

しかもこういった文書には、余白の幅や文字数、改行箇所など、細かいルールがたくさんあります。

 

つまるところ、縦書きかつ細かい調整が必要なのであり、こういった作業はワードだとやりづらく、一太郎のほうが楽なのです。

 

ひょっとしたら、印刷の都合もあるのかもしれません。

 

通常の出版物であれば、役所側が作った原稿データを、印刷所が印刷用データに変更して、役所側に校正を依頼します。

しかし官報は毎日発行されており、印刷所がしっかりと文面を作り直している時間的余裕が無いと思われます。

 

そのため、省庁が作った原稿をそのまま印刷しなければならず、省庁側でレイアウトまで細かく作り込む必要があり、この「作り込み作業」に一太郎が欠かせない……のかもしれません。