田舎地方公務員の省庁出向サバイバル日記

令和3年度(2021年)に某省へ1年間出向した田舎地方公務員の日記です

業務51

自治体と比べると、本省はかなりペーパーレス化が進んでいると思います。

 

まず、「上司に対してメールで報告する」という行為が認められている点です。

民間企業勤務の方が見たら意味不明な記述でしょうが、少なくとも私の自治体では「目上の人間に対してメールで連絡するのは無礼だ」という文化があり、文字媒体で何かを伝えたいのであれば、ワードで文書を作って紙媒体で渡していました。

 

こういう謎慣例がなく、上司にもメール連絡できるおかげで、ペーパーレスのみならず作業の手間もかなり省けています。

 

会議のあり方も、自治体と管理職ではかなり異なります。

自治体の場合、平職員の「手持ち資料」が認められていませんでした。

部下が持っている情報は全て上司も持たなければいけない、という思想です。

 

そのため、会議のたびに、数百ページに及ぶ細かいバックデータの類を印刷して配布しなければいけませんでした。管理職は絶対に見ないのに。

 

一方で本省の場合、管理職は必要な情報だけを求めます。

バックデータが欲しいと言われたらもちろん提供しますが、言われなければ提供しません。

そのため、あらかじめ印刷しておく必要がなく、紙が無駄にならないのです。