田舎地方公務員の省庁出向サバイバル日記

令和3年度(2021年)に某省へ1年間出向した田舎地方公務員の日記です

業務50

「役所もペーパーレス化せよ」という声は、これまでかなりの長期にわたり、役所の外からも中からも上がっています。

少なくとも私が入庁した頃の新人研修で「コピーも印刷も最小限にすべし」と指導されました。

 

しかし実際のところ、紙の使用は全然減っていません。

結局上司が「紙媒体で説明せよ」と指示してくるからです。

 

私の自治体では、「文書主義」を拡大解釈して、「なんらかの意思決定を伴う場面では、どんなに単純な案件であっても紙を使わなければいけない」という運用がなされています。

 

メールで伝えれば十分な内容ですら、ワードで文書を作成し、印刷して紙媒体を渡さなければ、「伝えた」とはみなされないのです。

 

ちなみに、両面印刷できる高性能な機器が無いので、基本的に全部片面印刷です。

「片面印刷しかできない機器のほうが構造がシンプルで故障しにくい」という理由らしいのですが、ペーパーレスの観点からすれば無駄の極みです。

 

このような自治体の現状と比べると、本省はかなりペーパーレス化が進んでいると思いました。