田舎地方公務員の省庁出向サバイバル日記

令和3年度(2021年)に某省へ1年間出向した田舎地方公務員の日記です

業務21

菅前総理の退陣表明から10日間くらいは、局内全体がお休みムードになりました。

局長が年休をガンガン取得して、それに引き続きて課長陣が休み、係長以下も交代で休み……という形で、夏期休暇の取得状況に関係なく、全員がどんどん休暇を取得しました。

 

出勤している職員も20時までにはほぼ全員が退庁し、業務時間内ものんびりした雰囲気が漂っていました。

 

必要不可欠な仕事だけは回すものの、「進める」ことには全然注力されていませんでした。

 

これは、「総裁選を終えて新しい政務三役が決まるまでは重要な意思決定はしない」という全省的な方針によるものでした。

特に今回は誰が総裁になるのか見通しが持てない混戦状態であり、結果次第で意思決定の方向性が大きく変わりそうだと判断されたため、意思決定を止めてしまったのです。

 

意思決定プロセスが止まると、管理職の仕事は激減します。

かつ総裁選の後は反動で業務量が激増することが見えているので、今のう地に休んで英気を養うという判断になったのでしょう。

 

この期間は特にプロパー職員の方々が休みまくり、課内は出向者だらけになりました。

「総裁選前は休んでいい」という常識を知らなかったため、プロパーの方々に先に休暇予定を入れられてしまい、出勤せざるを得なかったのです。