田舎地方公務員の省庁出向サバイバル日記

令和3年度(2021年)に某省へ1年間出向した田舎地方公務員の日記です

出向者25

本省勤務のプロパー職員には高い能力が求められます。

公務員の能力というものは、本や研修で身につけられるものではなく、実務を通して養っていく類のものです。

 

つまり本省勤務とは、プロパー職員にとって、毎日が修行の場でもあります。

ひたむきに日々の業務をこなすことが修行となり、将来的に国を動かす人材へと完成していくのです。

 

本省業務の中でも、上司や他課とのやりとりは、公務員にとって非常に重要である「調整能力」を育める貴重な機会です。

面倒な仕事ではありますが、これをこなすことで、公務員として大いに成長できます。

 

重要な成長の機会だからこそ、出向者ではなくプロパー職員がキープしているのです。

むしろこれを出向者がやってしまうと、プロパー職員の貴重な成長の機会を「横取り」することになる。

 

出向者の役割は、プロパー職員の成長にはあまり資さない単純作業を代行すること。

プロパー職員を単純作業から解放し、思考・調整の余力を確保することが、出向者の役割なのです。