業務49
これまで何度も触れているとおり、プロパー職員の方々と比べると、出向者は仕事が少ないです。
それでも残業時間は大差ありません。
これは、上司の確認待ちに時間がかかるからです。
いわゆる「待機時間」が、出向者は長いのです。
基本的に出向者は、自分だけで業務を完結させることができません。
プロパーの同僚や上司の確認を経る必要があります。
この確認に時間を要します。
確認する側の上司からすると、部下の残業時間が伸びて仕事のアウトプット量が増えると、その分だけ確認しなければいけない量も増えます。
例えば部下が3人いて、それぞれ100時間残業したとしたら、上司は3×100=300時間分のアウトプットを確認しなければいけないわけです。
繁忙期には部下の残業時間が膨大になり、確認業務の量が爆発的に増えるので、どうしても時間がかかってしまうのです。
とは言え、出向者という外部の人間に権限を委譲するわけにもいかないので、確認プロセスを省略することもできません。
このような単純な図式が、繁忙期には大いに影響してくるのです。