田舎地方公務員の省庁出向サバイバル日記

令和3年度(2021年)に某省へ1年間出向した田舎地方公務員の日記です

出向者27

色々な自治体の出向者と情報交換した結果、出向先省庁がどこであれ、出向経験者は財政課や企画課のような激務系内部調整部門に配属する自治体が多いようです。

 

人事側からすれば、出向先で得た知見なんてたかが知れているけれど、とにかく激務耐性だけは身についただろうという評価なのでしょう。

 

これまでこのブログでも何度も触れているとおり、出向者は基本的に作業に専念します。

調整はプロパー職員の仕事であり、出向者の役割ではありません。

 

そのため、いきなり高度な調整能力を求められる財政課や企画課に放り込まれると、まずは調整業務へのブランクを埋めるところから始めることになります。

 

本省出向では、事務処理能力は身につくかもしれませんが、調整能力は全然伸びません。

調整能力の点でいえば、本省出向するよりも部局筆頭課にいた方がよほど伸びるでしょう。

それなのに高度な内部調整を求められる部署に配属されるのです。

 

正直、適材適所な配置とは思えません。

 

健康福祉系などの、法令や制度をきっちり理解して運用する系統の部署に配置したほうが、本省での学びを有効活用できると思います。