田舎地方公務員の省庁出向サバイバル日記

令和3年度(2021年)に某省へ1年間出向した田舎地方公務員の日記です

出向者31

自治体の中で出向経験が活かせる部署は、財政課や企画課のような官房系ではありません。

こういう部署は組織内調整に長けた人材を配置すべきであり、「自治体組織の外」を下手に知っている出向経験者よりも、ずっと自治体の本庁で勤務している職員の方がふさわしいです。

 

出向者が適しているのは、細かい制度を運用する業務だと思います。

具体的には、

  • 税関系の部署
  • 医療や福祉のような厚生系の部署
  • 給与や共済を担当する人事給与系の部署  あたりです。

 

本省では、自治体よりもはるかに「細かい」成果を求められます。

例年通りの仕事をしていく過程で、細かい論点に気づくための観察力、論点を潰していくための調査力や根気が養われていきます。

 

こうした能力を発揮して、これまで見落とされていた論点に気づいたり、長年未解決のまま放置されていた懸案事項の糸口を掴んだり……という活躍が期待されます。

まさに、本省出向によって得られる成長を活かせるのです。