田舎地方公務員の省庁出向サバイバル日記

令和3年度(2021年)に某省へ1年間出向した田舎地方公務員の日記です

業務54

これまで説明してきたとおり、本省において出向者はあくまでも外部人材であり、出向者だけで完結する業務はほとんどありません。必ずプロパーの上司に確認を取ります。

 

ただ唯一、出向者だけで責任をもって完遂しなければいけない業務が存在します。

それは市民からの問合せへの対応です。

一般市民からの電話は、プロパー職員には決して繋がず、出向者だけで処理するという鉄則があります。

 

本省も役所であり、物申したい市民は大勢います。

自治体とは異なり、セキュリティ的に建物内に入ることができないので、ご高説を披露するのは、基本的に電話です。(時折、エントランスで「対面で文句を言いたいから入場させろ」とゴネてくる方もいます)

 

電話機は係内の末席、つまりは出向者の座席に置いてあることが多く、普段から電話を取るのは出向者の役割になります。

つまり、市民からの問合せ電話を最初に受けるのは、必然的に出向者になります。

そして、どんな内容であれプロパー職員に繋がずに電話を切らせることが、出向者の使命なのです。