田舎地方公務員の省庁出向サバイバル日記

令和3年度(2021年)に某省へ1年間出向した田舎地方公務員の日記です

内々示2

省庁出向ではなく、うちの自治体の東京事務所への転勤であれば、二つ返事で了承するところでした。


自己紹介のページでも少し触れましたが、私は街歩きが趣味です。
街歩きフリークにとって、東京は聖地。
ディベロッパーごとに微妙に異なるエリア開発の違いを感じ取ったり、コンクリートの下に今も息づく微地形を眺めたり……23区内だけでも数年楽しめそう。

 

しかも地域手当のおかげで収入も増えます。


楽しそうだし儲かる。利点しかありません。

 

しかし省庁出向となると激務が待ち構えています。
私はこれまで幸運にもホワイトな部署しか経験しておらず、年間残業時間も300時間程度で済んできました。
「潰れるんじゃないか」という懸念が払拭できません。

 

逆にいえば、耐えられるレベルの労働負荷にとどまるのであれば、断る理由はありません。

 

リターン(楽しい街歩き&儲かる)は確実、リスク(激務)は未知数。
勝負に出るかどうかは価値観次第……

 

一晩悩んだ結果、欲望が勝利しました。

 

翌朝、課長にメールで「行きます」と返答。
こうして私の出向が決まりました。


ちなみにこの夜、出向経験者の体験談が転がっていないか、色々な検索ワードを試して探してみました。
その結果、「出向は出世コース!」みたいなハウツー記事はたくさんヒットしたものの、生の声はぜんぜん見つかりませんでした。

 

このときの落胆が尾を引いていて、このブログを書く原動力にもなっています。
中央省庁に出向する地方公務員は、毎年そこそこの数に上るはずです。
私みたいに出向者の生の声が知りたい人もきっといるはず。
このブログが将来の出向者たちの参考になればいいな。