田舎地方公務員の省庁出向サバイバル日記

令和3年度(2021年)に某省へ1年間出向した田舎地方公務員の日記です

転居7

転入届を提出すべく訪問した某区役所住民課は、予想以上に立派でした。

 

まず、私が転出届を出してきた地元自治体と比べ、窓口の数が3倍はあります。

案内役の職員の数もずっと多く、利用者ひとりひとりに丁寧に声かけをしています。

さらには外国語対応もバッチリです。私が見た限りでは、英語・中国語・韓国語で対応していました。

 

このような万全の受付体制を敷いているにもかかわらず、窓口はものすごく混んでいました。

かなりスムーズに進んでいるにもかかわらず、人でごった返しています。

単純に利用者が多すぎるのです。

 

都内の圧倒的人口規模・人口密度を思い知らされました。

 

番号札をもらってから手続きを全て完了するまで、だいたい3.5時間くらいかかりました。

その間、臨時の待合スペースでブログネタを考えつつ、窓口業務を観察していました。

 

すると驚いたことに、めちゃくちゃ混んでいるのに、目立ったトラブルが一件も発生していませんでした。

怒声も聞こえませんし、職員が困り果てている様子もありませんし、奥から管理職が出てくることもありません。

これまで約10年間、地方公務員として働いてきましたが、こんなに秩序のある窓口は初めて見ました。

 

それだけ区役所の接遇レベル・オペレーションレベルが高いのでしょう。

 

加えて、利用者の平均年齢が若いためかもしれません。

田舎自治体の窓口で揉めるのはたいてい高齢者です。

深く考えることを放棄して、隙あらばゴネ得を狙ってきます。

 

窓口の秩序が保たれていたのは、区役所側だけでなく、利用者側もレベルが高かったおかげなのだと思います。