装具5
以前の記事で「本省勤務の男性職員は革靴にこだわりがない」という趣旨の記事を書きました。
よくよく考えてみた結果、「こだわりがない」という表現は間違いだと気付きました。
より正確には、「本省勤務という働き方と、高級革靴を大切に使うという価値観は、両立しない」のだと思います。
本省は勤務時間が長く、出発してから帰宅するまでの総外出時間が16時間を超えることもざらにあります。
この間、(職場で別の靴に履き替えないかぎり)同じ靴を履き続けることになります。
このようなライフスタイルは、人間にとってのみならず、靴にとっても過酷な環境です。
すぐに傷んでしまいます。
つまり、本省で働くかぎり、たとえ高い靴を買ってもすぐに駄目になってしまうのです。
だから官僚の皆さんは「靴はすぐ潰れるもの」と割り切って、安靴を高サイクルで回すしかないのです。