職位2
国家公務員の職位体系の中で一番下に位置するヒラ職員のことは、「係員」や「事務官」と呼びます。
多くの地方自治体では「主事」と呼ばれているポジションです。
このブログでは基本的に「係員」という表記を使います。
「事務官」だと、採用区分における事務職を指す表現(「技官」「医官」の対義語)にもなりうるので、曖昧さ回避のため。
年齢はおおよそ、総合職採用であれば採用時から25歳くらい、一般職採用であれば30歳手前くらいまで。
採用区分によって、係員時代の長さは倍ほども異なります。
担当業務は「新人係員」と「ベテラン係員」ではっきり分かれています。
新人係員はとにかく作業を命じられます。
パソコンを触っている時間よりも、省内でものを運んでいる時間や、コピー機を触っている時間のほうが長いかもしれません。
ベテラン係員は、他省庁との調整業務や、係内業務のとりまとめのような、地方自治体であれば係長がやっているような仕事も引き受けています。
私のような出向者の面倒を見てくれるのも、プロパーのベテラン係員の方々です。
職位的には同じ「係員」であっても、新人とベテランとでは業務内容が全然別物です。
出向者の業務は必ず出向者が引き継ぎ、プロパー職員との業務分担見直しが入らないのと同様、新人係員の後任は必ず新人係員が引き継ぎますし、ベテラン係員の後任は必ずベテラン係員です。
地方自治体のように、30代の主任級職員の担当業務を新規採用職員が引き継ぐような、経験年数を無視した業務引き継ぎは基本的に無いようです。