田舎地方公務員の省庁出向サバイバル日記

令和3年度(2021年)に某省へ1年間出向した田舎地方公務員の日記です

業務15

私の担当業務には、歴代の担当者に連綿と引き継がれている「質疑応答記録」があります。

過去に自治体とやりとりした質疑応答の中身を、網羅的に記録してあるのです。

しかも出典付き(回答の根拠箇所、法令解説本だったり他の類似調査だったり)です。

 

これがあるおかげで、回答要領に明記していないルールまでも一目でわかり、一から調べる手間が省け、相当な時短になっています。

 

私の自治体では、「業務の記録を文書で残すと『前例』が生まれてしまい後進のトレーニングにならない、だから業務記録は必要最低限しか残さない」という勢力が一定数います。

 

そういう考え方もあるのかもしれませんが、前例が無さすぎるせいで現担当者が余計に調べ物をする羽目になり、そのせいで残業もかさんでしまうのであれば、市民目線でいえば「税金の無駄遣い」としか映らないのではないかと思います。

 

かつ最近は「言った・言わない」に端を発するトラブルが多発しており、トラブル対策の観点からも、記録をしっかり残す必要は増していると思います。

 

私もしっかりと「質疑応答記録」を更新して、後進につなげて行きたいと思います。