職位19
総合職と一般職とでは、課長補佐級に昇進する年齢に約10歳もの差が開きます。
そのため、課長補佐級での地方自治体出向は、総合職と一般職とで、キャリアにおける位置付けが異なります。
総合職の方の場合は、自治体出向は「今後のキャリア形成のため」のプロセスです。
本省にいてはなかなか知ることのできない施策運用の現場を知り、自ら指揮監督することで、出向を終えて本省に戻ってきたあとの業務に活かしてもらうための、半ば実務研修のような意味合いです。
一方、一般職の方の場合は、自治体出向は「上がりポスト」の一つです。
先述したとおり、一般職の方が課長補佐級に昇進すると、ほとんどの方は本省を離れて出先機関や関係団体を回ることになります。
この「本省を離れた後に回るポスト」の一つとして、自治体出向も位置付けられているのです。
一般職の場合は、総合職のように「自治体で得た経験を次の職場で活かしてほしい」という意味合いはかなり薄く、むしろ「これまで培った経験を発揮してきてほしい」という本番的な位置付けになります。