業務32
「霞が関用語」に関して、私も実際に落とし穴にハマってしまいました。
私を陥れたのは、「レク」です。
「レク」は「レクチャー」の略で、「何かを教える」という意味で日常的に用いる単語です。
しかし霞が関においては、
- 資料に基づいて目上の人に説明する
- 資料は簡易なものではなく、緻密に作り込まれ、バックデータなども含め体系化されたもの
というニュアンスが付加されます。
そのため「口頭でレク」するなんてあり得ませんし、「一枚紙の資料でレク」するのは無礼にあたります。
私の場合、上司から「レク資料を作ってくれ」と指示されて、A4で3枚くらいの資料を作ったところ、「この程度でレクが成り立つと思ってるの?甘すぎる」と呆れられてしまいました。
また、レクの場では判断を仰いではいけません。
あくまでレクは、受ける側のインプットの場です。
レクの場で懸案事項を伝えるのは重要ですが、かといってそのまま「どうしましょう?」と相談を持ちかけるのは卑怯な手です。