業務35
プロパー職員の方々にとって、「霞が関用語」は日常の一部です。
知っていて当たり前ですし、そもそも馴染みすぎて、自分たちが「霞が関用語」と呼ばれる独特なボキャブラリーを用いているという認識が消失しているかもしれません。
そのため出向者は、着任初日から「霞が関用語」混じりの指示を出されます。
もちろん解説はありません。
引き継ぎ資料として「用語集」が作られている席もあるかもしれません。
ただし「用語集」を過信しすぎてはいけません。
言葉は生き物であり、常に変わっていくからです。
特に、単語に含まれる機微なニュアンスは、時とともにどんどん変容していきます。
情報をアップデートできず、過去の意味のままだと思い込んでいたら、とんでもない誤解につながりかねません。
ちょっとでも意味が危うい単語を使われたら、気が引けても「尋ね返す」ことが重要です。
遠慮する必要は無いと思います。
誤解したままでいる方が、のちのち大惨事の原因になるからです。