田舎地方公務員の省庁出向サバイバル日記

令和3年度(2021年)に某省へ1年間出向した田舎地方公務員の日記です

業務42

本省で働いていると、「即レス主義」を四六時中徹底させられるため、これが世間一般の常識であるかのように錯覚しそうになります。

僭越ながら、本省のプロパーの方の中には、このように思っている方も多いです。

 

この兆候が端的に現れるのが、自治体職員相手の電話です。

自治体に何らかの質問をした際に、自治体側の担当者が即レスできないと、不機嫌になって悪態をつきがちです。

 

自治体は常に市民からの「揚げ足取り」リスクに晒されています。

そのため、拙速はNGです。

どれだけ時間をかけてでも、正確でノーリスクの答えを返します。

電話であれば「確認して折り返す」のが当たり前ですし、むしろすぐに返事できそうな質問の場合は罠だとすら思ってしまいます。

 

本省職員にとっては失礼極まりない「確認して折り返す」対応は、自治体職員にとってはむしろ「その場しのぎではない丁寧な対応」なのです。

 

電話など口頭コミュニケーションの位置付けが本省と自治体とでこんなに違うとは、出向前は思いもしませんでした。