業務56
一般市民からの本省への電話問合せのうち、もう一つの典型的パターンは、自治体との係争材料集めを目的としたものです。
すでになんらかの事情で自治体と揉めており、自治体に対して自らの要求を通すための手札として、「本省に聞いたら〇〇と言っていた、お前たちの言い分は本省の見解に照らせば間違っている、私の言う通りにせよ」という論理展開をするため、自分に有利な発言を引き出そうとするものです。
このような電話をかけてくる相手の主張は、ほぼ確実に屁理屈です。間違っています。
電話主は「自治体が間違った処理をしている」と主張してきますが、自治体は正しいことをしています。
電話主のほうが誤解しているか、意図的に(自分に有利なように)解釈を曲げています。
正攻法では自治体を突破できないからこそ、このような搦め手を使ってくるわけです。
また、こういう電話をしてくる方は、自治体が抱えるクレーマーの中でも相当なやり手です。
とにかく執念がものすごく、何度同じことを説明しようとも電話を切らせてもらえません。