業務61
一般市民からの電話は、出向者だけで対応しきるのが大原則です。
いくら「お前では話にならない、上司を出せ」と怒鳴られたところで、「私が担当です」の一点張りで抗戦しなければいけません。
このように書くと、いかにも辛そうに感じられるかもしれません。
しかし実際は、最初こそプレッシャーを感じましたが、すぐに「いかに切らせるか」工夫を凝らすくらいの余裕が生まれました。
最初から退路がないと思えば、それなりに言葉が浮かんでくるものです。
どうしようもなく劣勢で仕切り直しをしたいときは、別の出向者に交代します。
2人目の出向者が「私が上司です」と名乗って電話対応するのです。
場合によっては上司どころか年下の人間に交代するケースすらありますが、プロパー職員には絶対回さないという大原則がある以上、こうするしかありません。