田舎地方公務員の省庁出向サバイバル日記

令和3年度(2021年)に某省へ1年間出向した田舎地方公務員の日記です

官僚20

自治体職員は出先機関が大好きです。というか本庁が嫌いすぎます。

人事異動の話題になると、誰もが「出先機関に行きたい」と口にするものです。

私だって行きたいです。だって本庁より楽ですから。

 

本省職員も、出先機関に異動する可能性は大いにあります。

地方の分支局のみならず、(厳密には出向扱いですが)都内にある外郭団体にもポストは多いです。

 

自治体職員とは異なり、プロパー職員の方々は、「出先に行きたい」と堂々と口にすることが全然ありません。

 

この現象も、どうやらポストと人事評価が密接にリンクしていることが原因のようです。

出先機関への異動や外郭団体への出向、つまり本省の外へ出る移動は、キャリアパス内で必定であるものを除き、人事評価としてはかなり下に位置します。

まさに左遷なのです。

 

出先に行けば、本省よりずっと楽にはなるものの、それは紛れもない左遷であり、最低クラスの人事評価です。

「実」は取れるのかもしれませんが、自尊心はズタズタです。

ゆえに、「出先に行きたい」とは思わないのでしょう。