田舎地方公務員の省庁出向サバイバル日記

令和3年度(2021年)に某省へ1年間出向した田舎地方公務員の日記です

官僚19

どのポストに座っているか次第で人事評価の良し悪しがすぐわかるために、プロパー職員の方々の異動に対する心境は、自治体職員よりも複雑なようです。

 

自治体職員の場合、よほどの閑職やエリートコースを除き、ポスト間の優劣はありません。

いわばポストによって自尊心が傷つく余地がないので、とにかく楽なポストを希望します。

「忙しいポストはハズレ、楽なポストは当たり」という簡単な図式しかありません。

 

一方、プロパー職員の場合、ポスト=人事評価です。

重要なポストに配置されれば高評価、そうでなければ並以下の評価です。

 

得てして、重要なポストは忙しいものです。

プロパー職員も人間であり、忙しいポストに好んで座りたがる方は少ないです。

しかし、忙しいポストに配置されるということは、自治体職員のように単なる「ハズレ」ではなく、「高評価の証」でもあるのです。

ゆえに、「嫌だけど誇らしい」というような、複雑な感情が生まれるのです。