田舎地方公務員の省庁出向サバイバル日記

令和3年度(2021年)に某省へ1年間出向した田舎地方公務員の日記です

業務75

よく「野党の質問通告が遅いから官僚の残業が増えている」という指摘がなされていますが、実際のところ通告が遅いのは野党議員だけではありません。

野党でも早い議員はいますし、与党でも遅い人はいます。

 

レクで半日以上も職員を拘束しておいて、さんざん説明させた挙句、「夜に質問を考えるから事前通告できない」なんておっしゃる方もいます。

悪意があるのか、純粋に熱心なのか、私にはわかりません。

 

無駄な残業の原因は、事前通告の遅さよりも、むしろ事前通告の多さだと思います。

議員1人あたりの質疑時間は決まっており、実際に質問できる問の数は限られます。

しかし実際のところ、事前通告では、絶対に問いきれないような大量の問を送りつけてくる議員のなんと多いことか。

 

本省職員の残業代が支払われていなかった時代は、このやり方でも実質コストが増えないので問題は無かったのかもしれませんが、今はきちんと残業代が支給されます。

無駄な答弁作成を強いた分だけ、職員の残業代というコストが増えるのです。

もっと問題視されて然るべきだと思います。