教訓11
本省は慢性的に人手不足であり、チェック体制があまり機能していません。
ゆえに今年の通常国会のように国会提出資料にミスが生じるわけです。
チェックする人員や回数を増やしたところで、チェック役がクタクタに疲れていることに変わりはありません。
むしろチェック業務が増えて一層疲弊して、集中力も落ちています。
正直、人員を増やさない限りは、どれだけ職員が努力しても、ミスは減らないと思います。
とはいえ、ミスは極力撲滅しなければいけません。
組織的対策には期待できないので、個々人がとにかく注意するしかありません。
出向者の場合は、特に資料の数字のチェックは絶対に怠ってはいけません。
一番注意すべきは、異なる媒体に手入力で数字を転記するケースです。
- 紙ベースの資料からエクセルに数字を手入力する
- エクセルでの計算結果をパワーポイントのビジュアル資料に転記する
- 金額などの数字をワードファイルの通知文に転記する
このあたりの作業はよく登場し、そしてよくミスります。
「エクセルだから計算誤りは無い!」という過信も禁物です。
そもそも数式が間違っている可能性が大いにあり得ます。
面倒でも電卓で計算してみてください。
長時間労働が続いて疲れてくると、普段は考えられないようなイージーミスすら起こすようになります。
疲れた状態でもミスなく仕事できるようになる訓練だと思ってください。