教訓12
本省の課長補佐以上のポジションの方々は、本当に忙しいです。
係長やプロパー事務官に指示を出して仕事を動かしつつ、自ら手足を動かして作業する、「プレイングマネージャー」という言葉が非常にしっくりくる働き方をしています。
国会議員や省内幹部から急に呼び出されて長時間戻ってこなくなるのも日常茶飯事です。
とにかく時間がありません。
見方を変えると、出向者とは流れる時間のスピードが異なるとも言えるでしょう。
補佐以上の方々とコミュニケーションをとる際には、簡潔に、スピーディーに、求められている情報を伝達する必要があります。
出向者がうかうかしているせいで、補佐以上の方々を浪費してしまうのが最悪のケースです。
普段から補佐以上の方々の動きを注視して、自分に少しでも関係があると思われるようだったら、即時対応できるように準備しましょう。
また、話し方にも要注意です。
「えーっと」とか「あ、はい」とか、合いの手は不要です。むしろ邪魔です。
すぐに本題に入ってください。
プロパーの方々がどのような話し方をしているか、普段から耳を澄ませて、もし万一自分が直々にコミュニケーションを取ることになったらどう話せばいいのか、前もって掴んでおきましょう。