教訓26
私の出向生活で何よりも悔やまれるのは、他の出向者との交流機会がほとんどなかった点です。
同じ課のメンバーはさすがにしっかり覚えましたが、隣の課になると顔と名前が全然一致しませんし、どこの自治体から出向してきたのかも知りません。
コロナ前は頻繁に飲み会があって「局全体」で顔見知りになり、出向から戻った後も連絡を取り合える心強い仲間になるらしいのですが……私の場合は全く繋がりを持てませんでした。
そもそも連絡先を交換していないので、出向が終わってしまえば、二度と連絡も取れません。
新型コロナウイルス感染症のせいで仕方なかった部分もあるとはいえ、もうちょっと工夫できたのではないかと今更ながら後悔しています。
出向者どうしは同じ苦難を分かち合う仲間であり、会話する機会さえあれば「吊り橋効果」も働いて仲良くなれます。
プロパー職員の前では絶対に漏らせないような愚痴や悩みを打ち明け合うことができれば、出向期間中の精神的負担も和らぐはずです。
終わりの見えないコロナ禍の中ではありますが、これから出向される方は、出向者同士のコミュニケーションの機会をなんとか確保できないか、考えてみてもいいと思います。