自治体10
自治体の担当者から見ると、要望先省庁の担当課に自自治体からの出向者が在籍している場合、その出向者を要望にどう絡ませるかという判断が生じます。
これは自治体ごと、担当者ごとに様々です。
要望内容を練るために出向者をスパイのように使い、出向先省庁の情報を集めるよう指示するケースもあれば、そもそも要望に行くことすら知らせないケースもあります。
要望当日も、要望の場に出向者を同席させることもあれば、同席はおろか声もかけずに完全にスルーすることもあります
普通に考えると、せっかく出向者がいるのに完全スルーするのは冷たいように思います。
ただこれも、自治体担当者の配慮の一つです。
要望活動のせいで、職場内での出向者の立場が悪くなることを恐れ、あえて距離をおいているのです。