職位4
地方からの出向者は、出身自治体での職位に関係なく、基本的には係員扱いになるようです。
少なくとも係長クラスまでは、係員になります。
「本省職員が地方に出るとワンランク職位が上がる」ルールが反対に適用されて、ワンランク職位が下がるイメージです。
そのため、プロパー係員と比べて、出向者係員のほうが年上のケースが多いです。
先述したとおり、ベテランのプロパー係員(20代後半)は、出向者の管理業務も担っています。
本省の仕事の段取りルールや職場内のマナーを教えたり、ミスをフォローしたり……年齢的には自分より上、社会人経験も自分より上の職員の面倒を見なければいけません。
タチの悪い出向者がいたら面倒臭いですし、そうでなくともものすごい気苦労をされるでしょう。
出向者としては、なるべく迷惑をかけないよう頑張るしかありません。
本省職員は、いずれ自治体幹部として勤務する可能性があります。
そのときも「年上の部下」をうまく使って仕事をしなければいけません。