職位8
一般職採用の方の場合、10年前後にわたり係長級を務めることになります。
本省で係長を務める時点で、皆様優秀な方であることは間違いないと思いますが、それでも10年間の経験は大きく、新人係長とベテラン係長では、能力に大きく差があると思われます。
そのためなのか、役職的には同じ「本省の係長」でも、明確に序列があります。
新人係長しか着任しない係長ポストもあれば、ベテラン係長しか就かない係長ポストもあるのです。
ベテラン係長ポストは、課のみならず局全体を動かすような仕事を担当しています。
他の係長に指示を出す仕事も多く、マネジメント要素が強いです。
一方、新人係長ポストは、係だけで完結するような専門的な仕事が多いようです。
自分自身が専門家として作業することも相当求められています。
私の自治体だと、このような係長間の序列は存在しません。
管理職昇進寸前のベテラン係長の後任が、係長級に昇進したばかりの新人係長……というケースもざらにあります。
自治体職員としては、「本省係長は一枚岩ではない」ことを頭に置いておく必要があると思います。
同じ「本省係長」からの連絡であっても、「新人係長」と「ベテラン係長」では、重みが全然違います。