田舎地方公務員の省庁出向サバイバル日記

令和3年度(2021年)に某省へ1年間出向した田舎地方公務員の日記です

出向者20

出向者の退職は、税金の使途としても痛手です。

普通の職員は自治体運営のために働いており、その給料は自治体運営のためのコスト、つまりは市民サービスのために使われます。

 

一方、出向者の労働の成果は、あくまでも本省に帰属します。

出向者がどれだけ働こうとも、どれだけ残業しようとも、自治体の行政サービスには全く資しません。

ある意味、税金が霞が関に吸い取られているような状態です。

 

出向者に支払う給与は、自治体にとっては「投資」です。

出向者が自治体に戻ってきてから、割高な地域手当と残業代を支払った分以上にバリバリ働いてもらうための「投資」です。

 

しかし、出向者がやめてしまえば、その投資は無駄になります。

極端な話、出向者に支払った地域手当と残業代の分だけ、別の事業ができたはずなのです。

 

もし市民が「出向経験者の離職状況」に目をつけたら、確実に「税の無駄遣いだ!」と騒ぎ立てるでしょう。