田舎地方公務員の省庁出向サバイバル日記

令和3年度(2021年)に某省へ1年間出向した田舎地方公務員の日記です

自治体11

自治体の人事では「兼務」という状況がよく起こります。

特に管理職に多いです。

 

これは、職員数が今よりもっと多かった時代に、高齢期の職員をなんとか管理職に引き上げるために乱造された「なんちゃって管理職」のポストが残っているせいです。

 

今は職員数も減ってきており、当時とは反対に「何もしない管理職ポスト」に充てていられるほど人員に余裕がありません。

その結果、課長や次長といった正規ルートの管理職が、多数の「〇〇室長」だの「〇〇担当参事」といった「なんちゃって管理職ポスト」を兼務するわけです。

 

本来の業務だけで忙しいはずの管理職が、ほかの管理職ポストも兼務するとなると、もっと多忙になる……というわけではありません。

もともと「なんちゃって管理職ポスト」は、「特に仕事は無いけど、年功序列的に管理職に昇進させなければいけない」という理由で作られたものであり、単体ではかなり暇です。

そのため、どれだけ兼務しようが、さほど業務量には影響しないのです。