田舎地方公務員の省庁出向サバイバル日記

令和3年度(2021年)に某省へ1年間出向した田舎地方公務員の日記です

業務59

これまで自治体で幾度となく市民対応をしてきた身としては、本省の市民対応はもどかしいです。

電話中に「こういうふうに噛み砕いて説明したら納得しれくれそうだな」というアイデアがぽつぽつと思い浮かんでくるのですが、昨日・一昨日のエントリのとおり「決して間違えてはいけない」というプレッシャーがあるために、どうしてもわかりやすさを犠牲にして、お堅く対応するしかありません。

 

そもそも本省の施策は、抽象的でわかりにくいものです。

一応慣れているはずの自治体職員でさえ理解に手こずるわけで、基礎知識が無い市民に対し、電話一発で納得させること自体がそもそも至難の業であり、多少工夫したところできちんと理解される保証はありません。

むしろ変に誤解されるのがオチでしょう。

 

そのため、電話口で「わかりにくい!」「ちゃんと説明できる人間に変われ!」と怒鳴られようとも、四角四面の対応を続けることこそ、電話対応における至上のミッションだと思います。

 

具体例を挙げてみたり、たとえ話をしてみたり……という安易な方法に手をつけないだけの「自制心」が求められているのです。