田舎地方公務員の省庁出向サバイバル日記

令和3年度(2021年)に某省へ1年間出向した田舎地方公務員の日記です

教訓13

本省の仕事は闇が深いです。

出向者が担当しているようなルーチンワークであっても、過去の経緯を調べていったり、細部を探っていったりすると、必ず「問題の種」が見つかります。

 

たかが1年しか関わっていない出向者ですら発見できるのですから、歴戦の強者である政府付けマスコミや国会議員も、本気を出せばあっけなく「闇」に気づいてしまいます。

 

つまり、どんな担当業務であっても、常に炎上するリスクを抱えているわけです。

 

炎上案件を経験したことのある方なら分かると思いますが、元から問題意識があった案件と、役所側も気づいておらず突然燃え始めた案件では、対応の難易度が段違いです。

もちろん後者のほうがずっと大変です。

 

出向者は長くて2年間しか在籍しない立場であり、炎上しそうな「問題の種」を発見したところで、発覚しないよう「臭いものに蓋」をしていれば逃げ切れます。

とはいえ、後世の担当者が困らないよう、気づいてしまった問題はきちんと引き継ぐべきです。

解決には至らなくとも、問題発生の経緯や現状、周囲への影響などを整理しておくだけでも、必ず役立ちます。