田舎地方公務員の省庁出向サバイバル日記

令和3年度(2021年)に某省へ1年間出向した田舎地方公務員の日記です

業務65

「縦割り行政」という批判がいつ頃から始まったのか、勉強不足で私は知りません。

少なくとも私が中学校の頃の社会科(公民)の授業で、「縦割り行政の弊害」という単語が登場していた記憶は薄らながらあります。

 

電話対応においては、縦割り行政を徹底します。

他省の所掌事務はもちろんのこと、自省であっても他課のことは一切答えてはいけません。

たとえホームページに書いてあるような一般的事項であっても、です。

 

これはあえて不親切にしているからではなく、「本省の回答」を悪用しようとする輩が大勢いるからです。

あえて違う課に連絡して「あやふやな答え」を引き出し、自分に有利に物事を進めようとする、悪意ある質問者に対抗するため、自衛のために、縦割りを徹底しています。

 

ワンストップで回答できないことは不親切ではありません。

正確な回答ができないことのほうがよほど不親切です。

こう割り切ることで、堂々と「それはうちの所掌ではありません」と電話を切れるようになります。